アメリカ現地校悩み相談室KOMET

アメリカ現地校への転入では、いろいろな問題に直面します。
ここでは,(KOMET 現地校教育コンサルタント 高橋 純子)がアドバイスします。


「内向的な娘が現地校で心配」

今年の夏に来米し、9月から5年生の娘が現地校に通い出しました。娘は日本にいる時から家の中ではよく話すのですが、外に出るとおとなしく内向的で、学校でもものをはっきり言えませんでした。英語だけでなく積極性や自主性も学んでくれればという願いで現地校に転入させましたが、今のところ娘は学校で一言も話さず、いつもひとりのようで非常に心配です。 (コネティカット州 、母)

 

    

 娘さんの場合、言語の発達や機能には問題はないようです。しかし外や学校に行くと極度の緊張状態になり、言葉が出なくなるのではないでしょうか。日本にいる時からそうだったということなので、英語がわからないこと以前の精神的問題があると思われます。しかし本人は案外話さないことを苦痛に感じていないかもしれません。現地校の先生などによると、日本でおとなしかった子の場合、アメリカに来て英語がわからなくてももともと話さないことに慣れているので、さほどショックはないという一説があるそうです。しかしそのような子が新たな文化に溶け込み、友達を作り、英語習得が行なわれるまでにはやはりかなり時間がかかるようです。この点、日本で積極的で社交的だった子のほうが、転入時のショックは大きいですが、乗り越えるのも早く、適応もうまくいく傾向にあるといわれています。

 ご存じのように、アメリカの学校は人前で意見を言ったり、個人の発想とその表現力を重視した、将来社会で自分を主張できる人間を育成する教育を行なっています。普通の日本人の子でも、英語習得した後でもなかなかクラスで発言しないケースが多いようです。また友達関係も、この国では「口」から始まると言っても過言ではありません。ですので、現地校での毎日は内向的な娘さんにとっては精神的に負担になっていることは事実でしょう。英語は毎日学校で聞き、読み書きの練習からもある程度学べますが、やはりそれを口に出して使わない限り会話力は上達はしません。

 ただ無理矢理誰かと話させたり、みんなの前で発言させたりするのは逆効果になる可能性があります。カウンセリングを受けたりや精神科に相談することもできますが、今はまずひとり友達を作ることから始めましょう。友達がひとり学校にいるだけで、子供の世界は全く変ります。もしESLのクラスがあるのであれば、他の国から来た英語ができない子でも、せめて家に呼んで一緒に遊んだりできるはずです。また担任の先生に相談して彼女がリラックスできる環境を作ってもらい、彼女がひとりにならないよう協力してもらうよう頼んでみましょう。

 

    

 


*この回答はあくまでも一般論で、 全てのケースにあてはまるわけではありません。

>>KOMET アメリカ現地校適応教材シリーズ