はじめに (吉田勝次)
開会の挨拶――厳然たる事実を素直に認める度量が求められている
(瀬谷英行)
1[シンポジウム第1部]台湾海峡の平和と台湾の国際的地位
1 ポスト冷戦世界における民主進歩党の国際政策 (張俊宏)
――対中・米・日政策を展望する
歴史的回顧の機会/危機が潜む日台関係/アメリカも「重中軽台」/
大陸への巨大なインパクト/神通力に満ちた海亀
2 中国大陸との平和共存をいかに進めるか (許信良)
1970年代以後/中国は「一国二制度」の原則固守/
台湾、「三不政策」の柔軟化/接触→対談→談判へ/
中華民族主義と過去のしがらみ/相手の実在の承認が出発点
3 ポスト冷戦下の東アジアと台湾の位置 (進藤榮一)
地殻変動の波に洗われる台湾/軍事同盟の時代の終焉/
成熟寸前の台湾市民社会/バルト三国の命運と台湾の未来像/
ボーダーレス時代の民権的ナショナリズム
4 西太平洋における日・中・台関係について (加々美光行)
緊張した状況にある西太平洋/一体感に欠けるアジア/
国家を越えて/動き始めた民衆/台湾海峡に潜む大きな政治的危機
討論・台湾に対する中国の干渉をめぐって
台湾政界の進歩的人士を迎えて/冷戦構造変化後の西太平洋・
アジアでの覇権主義/アジアの共同市場と日本の責任/
台湾の民主化と独立論/東アジア共同市場形成への日本の貢献/
民主化への民衆の動向/中国の台湾に対する武力行使の可能性/
現状は「二国二政府」/相互交流・相互承認が重要/
台湾自主独立への時流と逆流/中国の混乱への恐れと台湾の前途
2[シンポジウム第2部]台湾民主化の現状と将来
1 憲政改革に対する民主進歩党の戦略 (謝長延)
80年代、世論と民意の圧力/国民投票による憲法制定/
主権決議と台湾運命共同体
2 憲政改革と地方政府の役割および機能 (尤 清)
省長民選は民の声/中央が地方の権限を剥奪/
行政区域と自治の拡大を求める
3 80年代台湾の民主化と90年代の展望 (呉豊山)
転機だった美麗島事件/経済発展と民主を支える力/
政治現代化の三課題
4 台湾、民主化とナショナリズムの課題 (若林正丈)
台湾民主化の衝撃/民主化現局面の問題と印象/
憲政改革の中道連合/台湾社会の体質/民主化の展望――
「慎重な楽観論」/「台湾という共通の船」のコンセンサス
討論・民主化の難局と希望
中国が敵対しない台湾独立、民主化とは何か/第2のクウェートに
ならぬ保証はあるのか/独立を主張しなくても安全の保証はない/
楽観はしないが冷静に考える/台湾の独立、民主化は大陸の試金石/
六・四天安門事件以後/超党派での支援/軍部は重要な役割を
果たしていない/台湾人(外省人)/日台40年来、最初のシンポジウム
閉会の挨拶――北京の指導者も耳を傾けてほしい (田 英夫)
3 台湾はどこへ行く?
1 統一された四種の台湾独立論 (張俊宏)
――台湾問題国際シンポジウムに参加して
避けて通れない問題/台湾独立の根源/なぜいま独立意識が強烈なのか
「台独であれ独台であれ」/統一は諸刃の剣である/王道と覇道/
まず「商い」をせよ/お伽話「浦島太郎」/反省すべき課題
2 憲法改革の第一歩 (張俊宏)
――国是会議はコンセンサスを形成した
3 台湾国内の基本的対立 (柯旗化)
台湾の先住民と移住民/日本植民地時代の台湾/外来権力の来台占領と
二・二六事件/民進党の誕生と戒厳令の解除
4 台湾と民進党に対する中国の評価と姿勢 (加々美光行)
はじめに/「六月四日事件」までの中国の民進党に対する見方/
「六月四日事件」以後の状況と中国の見方の変化/結論にかえて
5 台湾政治の民主化、困難と展望 (若林正丈)
はじめに――民主化の現段階/「統独問題」と二つのナショナリズム/
「分割払いの民主化」と待ち疲れる社会/民主化の展望――
自主空間・時間の確保
記者会見
おわりに (吉田勝次)
資料 シンポジウムの呼びかけ
参加者略歴