はじめに――台湾映画との出会い
1 冬のロンドン
2 村づくりの夢
第1章 若い映画人の活躍
1 台湾映画を探して――『ぴあフィルム・フェスティヴァル』
2 四人の新人監督――『光陰的故事』
3 候孝賢との出会い――『恋は飛飛』
4 候孝賢を育てた台湾映画
5 “ありのまま”の映画を――『在那河畔青草青』
6 新しい映画誕生――『少年』
第2章 「ニューシネマ」の旗手たち
1 地図のない町――タンパンセン
2 「電影金馬奨」と反共義士
3 候孝賢と黄春明――『坊やの人形』
4 娼婦から農婦へ――『海をみつめる日』
5 リッチな画面に感じる貧しさ――『海辺の一日』
6 兵役に呆然とする少年――『風櫃の少年』
第3章 『さよなら・再見』の製作現場
1 七人の日本人俳優
2 買春客正式入鏡
3 若い世代の閉塞感
4 憲兵のいる町
5 日本語と格闘
6 二年がかりの完成
第4章 開花した「ニューシネマ」
1 光あふれる子供の世界――『冬冬の夏休み』
2 抑圧された女性の自己解放――『夫殺し』
3 美しい女の激情――『悲しい愛』
4 外省人第二世代が描く愛情物語――『老兵の春』
5 「違う世界を見る」――呉念真は語る
6 政治の季節――『明日はもっとよくなる』
7 私的な世界をみつめる――『童年住事』
8 大都会・台北のサスペンス――『恐怖分子』
第5章 曲がり角にきた台湾ニューシネマ
1 「ニューシネマ」とは何か――『電影宣言』
2 映画にも大陸の風が――『映画人』のアンケートから
3 サリンジャー好きの少年――『淡水行き最終列車』
4 兵役を過ぎて人生に思いを――『恋恋風塵』
5 漫画世代の少女の荒涼――『ナイルの娘』
6 抑圧さえもユーモラスに――『村と爆弾』
第6章 多様化するテーマ
1 今年は不作でも――呉念真に聞く
2 新人監督たちの変化――李道明に聞く
3 台湾に根をおろす老兵――『海峡両岸』
4 台湾映画の可能性――『クーおじさんの最後の秋』
5 国防部宣伝映画――『すべては明日のために』
6 悲劇にいろどられた台湾――候孝賢に聞く
あとがき――東南風を巻き起こせ