【Fami Mail】  vol.34 2003.8.19掲載
体験してみるシリーズ  シリーズ第3弾

初めてのキャンペーンガール体験

ある派遣会社に登録している私はイベント関係の仕事を中心にフリーターとして生計を立てています。
先日、某大手化粧品会社のキャンペーンガールのお仕事をいただき、はじめて「キャンギャル」なるものを体験してきました。

実際には3日間のお仕事でしたが、事前に3時間におよぶ研修がありました。その場ではキャンペーンを行う化粧品会社の概要から商品知識、今回のキャンペーンの目的、想定しうる質問に対する返答の仕方、そしてクレームの対処方法などをみっちり叩き込まれました。

キャンペーンスタッフは全員で15人ほどでしたが、ほとんどが10代や20歳くらいの人たちばかり。その中で24歳の私はどうしても浮いているように思えました。さらに、キャンペーンガールのコスチュームがミニスカート(スリット入り!)にルーズソックスという格好で正直参りました。

高校を卒業して5年以上が過ぎる私はもちろん、「ルーズソックス」なるものを持ち合わせているはずもなく、今回のキャンペーンのためだけに店へ買いに走ったのでした。「おとなしめのものを・・・」と探していたのですが、時代は大きく変ってしまったようで、今のルーズソックスには長さが表示してあり、最長150センチ!のものが存在し、度肝を抜かれる思いでした。どの店にも70センチ以上のものしか置いておらず、ルーズソックス探しという、いわば不名誉な使命を抱え、店という店を翻弄し、ついに、最短「60センチ」という長さのルーズソックスを手に入れることとなりました。(ちなみに60センチでもはいてみると相当長い。)

なんとかルーズソックスも手に入れ、当日を迎えました。それまで梅雨で雨続きだったにもかかわらず、当日は晴天。私は中国地方のある都市の担当になり、キャンペーン会場へと向かったのですが、その日は地元の大きなお祭の日でした。ふだんは人もまばらな通りに街中の人が集ってきたのではないかというくらいの人ごみでした。キャンペーン自体は化粧品のサンプルを配るというとても単純な作業でしたが、気温35度、直射日光の当たる中でほとんど休みもなく、8時間作業に従事することは、これ以上ない「地獄」そのものでした。照りつける太陽とコンクリートからの照り返しでどんどん肌は黒くなっていき、気温と人々の熱気で汗はだらだら。化粧品のキャンペーンのはずなのに、当の本人の化粧は汗で流れていく一方でした。

サンプルを受け取ってくれる確率としては、年配になればなるほど高く、カップルは低い(彼女が受け取ってくれないので男性に手渡すと「なんでもらうのよ!」と言っているカップルがとても多かった)、また集団でいる高校生はなぜかはずかしそうに笑うという傾向があり、人間観察ができ面白かったです。

全身汗にまみれ、顔・腕・首と真黒に日焼けし、ルーズソックスもずり落ちた情けない格好で1日は終っていったのでした。私の手にした報酬は日給9000円。割に合っているのかどうか疑問に思わないこともありませんが、24歳にしてミニスカ+ルーズという格好ができただけでも貴重な経験になりました。

怒涛の3日間が終わり、ホッとしていた折、携帯がなりました。
派遣会社Aさん「今週の15,16日って空いてますか?T市で例のキャンペーンがあるんだけど、人が足りなくてさぁ〜」
私「・・・。」

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