早いものでもう11回目になってしまいました。
毎回、私の稚文を読んで下さっている皆様、メールを下さる皆様に本当に感謝です。
ありがとうございます。
メールの中で特に多いのは、「相互リンク依頼」と「将来的にハワイに住みた〜い」というもの。リンク依頼のメールを下さった皆様、ごめんなさい、リンクの仕方がわかりません。(意味は最近やっとわかりました)その上、ぜんぜん知らない会社をリンク先にして良いのかも解りません。現代の情報社会に完全に乗り遅れている私としましては、メールのやり取りだけで知り合いのように、人様に紹介してよいのかどうか疑問なのです。
このメールというもの。確かに、いつ見て返事を書いてもいいし、情報も送れるしで、大変便利なものだとはわかるのですが、世の中が殺伐としていく流れに一役かっているのでは、と思うこともしばしばです。あえて苦言を言わせていただくなら いきなり、自分の用件だけを書いてくる人がたくさんいます。「ハワイに引っ越す予定です。情報が少なくて困ってます。教えてください」「将来住みたいと考えています。難しいですか?」こう質問されて、どう答えたらよいのでしょう。ビザのことはご存知なのか、どうなのかもわかりません。第一、知り合いならともかく、まず相手に名乗るのは最低限の礼儀だと思うのですが、この考え方は古いのでしょうか?
その時々に、こうしてメールをいただくのも何かのご縁だと思い、誠意を持ってお返事を書くのですが、それに対する返答はないことが常です。自分の要件だけを一方的に伝え、返事は来たらラッキーぐらいに考えているのでしょう。これでは人と人とのコミュニケーションとはいえません。もっとも、メールを下さる方も、私のことはKEIKOと言う名前しかご存じなく、それも本名かどうかもわからないわけですから、(本名です)それ以上のコミュニケーションをとる必要もないわけで、もし私が、悪い人だったらと考えれば、名乗れない。そのお気持ちもわかるのですが、なんとも寂しい。かといって電話番号を公表すれば、いたずら電話ばかりかかってくるのは容易に想像できます。難しいものですね。
さて、今回はあまりハワイの生活と関係のない原稿になりそうです。と言いますのも、私は今読書にはまっておりまして、その本が、「シルバーバーチの霊訓」という精神世界の本なのです。霊訓などといいますと、今流行の地縛霊だの背後霊だのというのを想像しますが、そんな下級のものではなく、とても読み応えのある、すべての自分のしたことは自分に返ってくる。という事と、肉体が滅びた後も、違う世界で生き続け、精神の向上を目指さなくてはならない。という本なのです。この本が、面白いことに、松下幸之助さんの書かれたビジネス書や、数年前にベストセラーになった本田健さんの書かれたユダヤ人大富豪の教えなどと共通する法則があり、その根本になっているのは、人のために尽くす。ということなのです。たとえば、本田健さんは、お金を稼ぐとは、「人がお金を払っても良いと思う物や、サービスを提供すること」と定義づけています。そして、より良い物やサービスを提供すれば、それに見あって、収入は増える。としています。霊訓の方では、人のためになることをすれば、魂はどんどん磨かれ、魂の向上によって、より神に近づく。とされています。松下幸之助さんの本も、「売れなければ自らを反省し、精進努力を続け、人々に喜んで買っていただけるだけの実力を養え」と、どれも、人の為に尽くすことが重要と教えているのです。
つまり、人様に喜んでもらえることをしていれば、収入が増え、精神が安定し、より良い人生が待っている。と、どの本も書いてあるのです。そこで質問です。
皆さんは、毎日どんな心構えで仕事をされていますか?
お給料が、人に喜んでもらって頂ける報酬ではなく、時間を費やしたことに対する我慢料になっていませんか?
いやなことはすべて人のせいだと考えていませんか?

仕事漬けの毎日の中でも、人の為になることはたくさんあります。
私の場合、仕事をしてお金を頂戴し、こちらが「ありがとうございます」と言うのは当たり前ですが、お客様からの「ありがとう」の言葉に元気をもらっています。
たった一言の「ありがとう」の言葉でも、人の為に十分役立っているのです。
忙しい毎日、時間に流されて、自分の心の中が見えなくなることもしばしばです。
これ以上殺伐とした世の中にしないために、収入を増やすために、それぞれが出来る範囲で、人の役に立つことをしてみませんか?
最後に、松下幸之助さんの名言を拝借します。
「人を助けて己の仕事が成り立ち、また人に助けられて己の仕事が円滑に運んでいるのである。この理解と心配りがなければ、百万の人も単につのつき合わせた烏合の衆に過ぎないであろう」
一人一人のちょっとした心がけで、それが大きな流れとなり、少しでも明るい未来が出来上がっていくといいですね。
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2008/8/18
つづく