ナーサリースクールにはいくつかの種類があり、またそれぞれが独自の特徴を備えているので、まずこれらを理解することから始めましょう。例えば通常の保育園以外でも、子供それぞれの能力や個性に合わせてカリキュラムが組まれるモンテソーリ・スクール(Montessori School)、大学の研究機関などがリサーチを兼ねて優秀な子を集めて作っているラブ・スクール(Lab
School), またデイケア(Day Care Center)は、一般的に「託児所」となりますが、最近は教育的な内容を掲げているようなところもあります。日本人の子供の場合、まず母国語を確立することが重要、という認識から日系の保育園という選択もありえます。また年齢によっては午前中だけ、また週3日だけ、というように、時間や曜日制のプログラムが選べるところも多いようです。
またこれらの保育園には公立・私立とあり、私立の場合は幼稚園・小・中学校とエスカレーター式の有名学校なども含まれます。アメリカの私立有名校は、保育園でも授業料が大学並みに高いところも多いので予算上の計画が必要となります。
子供に適した種類の保育園を明確にしたら、次のステップは実際の学校探しとなります。ここでのポイントは自宅からかなり近い範囲にとどめる、ということです。保育園の場合子供の年齢が低いこともあり、病気など緊急の時にすぐに迎えにいける距離でなければなりません。例えば車で何分以内などと決めて、その範囲内にある保育園をインターネットで検索し、候補リストを出してみましょう。人気がある学校はウエイティング・リストに載せられる可能性があるので、まず空きがあるかを電話で確認しましょう。
さてこれらの学校に見学やオープンスクール訪問を申しこんだ後、どのようなポイントで選ぶかというチェックリストを作ります。例えば保育園の広さ、安全度(目の前を車が走っていないか、など)、清潔度、先生やクラスの印象、園児の様子、しつけの度合(自由奔放すぎないか)など、両親で相談し、おさえたい点を明確にしましょう。表向きに掲げている理念はすばらしいけれど、実際見学してみるとかなり違った、という例もありました。イメージに流されず、自分の目で確認することが最重要です。また英語がわからない子供の場合、その受け入れ体制に関しても質問することを忘れずに。この後、最終的に選んだ数校に入学申し込みを行ない、結果を待ちます。面接の際は、必ず両親揃って出向き、熱心さを伝えることが大きなプラスとなるようです。
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