HIROMII
(HAWAII在住 十数年 子供と自分育て中)

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第7回 HAWAIIの色に染まる

ALOHA!ゴルデンウィークはのんびり過ごされましたか?
それともEnjoyしすぎて疲れた・・・とか?
ゴルデンウィーク直前に、新型インフルエンザが発覚して大騒ぎになりましたね。
ここHAWAIIでは、皆けっこう冷静で「当然、そのうち感染者がでるんだろう」
と言いつつも、のんびりムードが漂っていました。

最近は新しい感染病が出て来たり、食品の安全にも不安が出て来たり・・・
なんとも生き難い世の中になって来たなと思いますが、案外これからの子供達はこういうのが普通で、私達が考える程不安にも生き難いとも思わないのかもしれませんね。
がんばれ子供達!

今日は色のお話です。
HAWAIIは、はっきりした色彩の島だと思います。「青い海」「青い青い空」「濃い緑の木々」「真っ赤や鮮やかな黄色の花」全てがはっきりくっきりです。

衣類を買いに出かけても、鮮やかな黄色、ピンク、ブルーが目に入ります。
この間も鮮やかな黄色に大きな花柄がプリントされたワンピースを着た老婦人を見かけましたが、とっても似合っていてお洒落だな〜と感心しました。
コレをうちの母が着た日には、即座に「やめて!!」と言うと思うのですが、あの老婦人は髪の色が薄い金色で全体的に色素が薄い感じだったので、明るい色も自然に馴染んでいたのでしょう。うらやましいですね。

HAWAIIで着ている服は日本では着にくい、反対に日本で着ていた服はHAWAIIでは着にくい。と、よく聞きますが、そこに合ったカラーや形が有るという事ですね。


何十年も同じ文房具

ここに引っ越して来て初めの頃、ちょっとコ洒落た文房具が欲しくて探し回った事がありました。でも、どれだけ探しても同じような物しかないのです。
日本では、ノートもいろんな模様やカラーが把握出来ない位の種類で置いてありますよね。
ボールペン1本にしてもいろんな模様や形が有ります。
こちらでは、覚えられる位の種類しかありません。赤、青、黄、緑、よくあって紫のベタ塗り表紙のノート、日本ではもう探すのが難しい位の古い形のボールペン、何年経っても同じです。たまに、珍しい柄のノートが有るな?なんて思うと日本製であったり、韓国製であったり・・・
だけど考えてみれば、別に色や柄は関係無いのかもしれませんね。
有れば有ったで良いけど、必ずしも必要じゃ無いって事ですか・・・
その国の人間の考えが、現れるという事なのかな?

さて、HAWAIIに遊びに来られた方がビックリするのにまず、飲み物やお菓子のドギツイ色があるでしょう。
飲み物なんか、絵の具の付いた筆を洗った後の水?っていう位はっきりした色。味も最初はビックリしましたよ?日本人の感覚では赤はイチゴ味って思っていると、これがチェリー味!最初はオエッとなっていたものが、数十年暮らしていると美味しいと思えるのですから不思議です。今はチェリー味大好きです。


のど飴まで真っ赤

極彩色のお菓子

青いジュース

子供にはあまり食べさせたくないと思っていましたが、幼稚園にも行けばお友達や先生から極彩色のお菓子を貰って来ます。うれしそうに報告するのを「食べちゃ駄目!」と言うのも良くないなと思うので、それからは野放し状態です。気になって着色料の事も調べましたが、例えば日本では使用可能な赤色3号(かまぼこや福神漬けに使用)は、有害という事でアメリカでは使用禁止になっていたりして国によっても違うし、すごく気にする人それ程でもない人もいて、めちゃくちゃ神経質になる事はないか・・・と言う事で今日に至っています。
自然な色が一番なのかもしれませんが、やっぱり見た目もある程度必要ですよね。
子供がワクワクして食べるのなら、それは心のおやつという事で・・・
そればっかり食べている訳ではありませんから・・・

笑えるのは、こちらでは大人の誕生日パーティー等でも、どぎつい青や緑のクリームでデコレートされたケーキが出て来たりして、皆うれしそうにそれを食べています。

「色に染まる」と言う言葉がありますが、まさしく私は数十年でどっぷりとHAWAIIの色に染まってしまいました。
良いのでしょうか?悪いのでしょうか??

MAHALO

2009/5/15
つづく

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